陰陽五行の哲学では、人は自然の流れとともに生きることで健康が保たれると説かれています。日本や中国では四季があり、一年を通して日の出入りに変化があります。その変化とともに過ごすことの重要性が、睡眠時間にも当てはまるとされています。
たくさん寝ても眠い
寒いといくら寝ても眠いですよね。だからといってたくさん寝てもスッキリせずに起きなければならないこともしばしば。通常7~8時間くらいの睡眠は必要だとされていますが、たっぷり睡眠をとっているのに眠い……。寝ても寝ても寝たりない! という人は陰陽五行の哲学に沿った生活を参考にしてみるとよいかもしれません。
体は日照時間を知っている
冬は日の入りが早く、日の出が遅いものです。お日さまが出ている時間も少ないので、夕方の時間帯は陽が沈むと夏場の季節よりなんだかせわしない気持ちになったりしませんか?
人間の体は日照時間に合わせて活動するような機能が備わっていると言われています。陽が沈むことで脳や神経、細胞レベルで眠る態勢に移行していきます。そして朝は日が出るのが遅いため、お日さまが出るまで眠い状態が続きます。時計など使わなくても、体は日の出入りを感じとるものなのです。
冬は春のための温存期間
春になっても冬と同さまに眠い季節と感じる人が多いと思います。じつはコレ、冬の季節の睡眠時間に大きくかかわっていることなのです。陰陽五行では、冬は土の中で種を育てている状態としています。
春に芽が出るよう土の中でしっかりと温存させなければならず、それは人も同じで、冬の期間は夏場よりもたくさんの睡眠をとることで、春に向けて体を温存させることができるのです。
早く寝て日の出とともに起きる
冬の時期に夜ふかしをしたり、あまり寝つけずに朝早く起きてしまう生活は、身体の温存がしっかりとできていない状態に導いてしまうため、春は眠くてしょうがない……といった現象が起きてしまいます。
せっかくの新しい季節でもある春に、眠さで物ごとが手につかない状態にならないよう、今からでも早めに寝てお日さまが出るまでしっかり睡眠をとるようにしましょう。
眠いなら寝てもOK
陰陽五行の中での理想的な睡眠時間は、冬は早寝遅起き(夜21時から朝7時)、夏は遅寝早起き(夜11時から朝5時)になります。冬場は眠くて仕方がないのは体の正直な反応ととらえて、たくさん睡眠をとるのが正解です。
たくさん寝てもいいんだ! と思うとなんだか気持ちも楽になりませんか? 春にスッキリと目覚められる生活になるよう、お日さまの出入りにあわせて、たっぷりと睡眠時間をとってあげましょう。