昔はそこまで気にならなかったのに、最近、髪のクセが強くなってしまったという声をよく耳にします。その原因はずばり「ダメージヘア」です。もともとクセ毛の方は先天的なものなので、ストレートパーマなどで対処するしかありませんが、ダメージが原因なら日々のケアを見直すことで改善してみましょう!
うねりやクセが強くなるのはなぜ?
20代後半以降、髪のクセが強くなったという方も多いのではないでしょうか? 今回は美容師さんたちにその原因を聞いてみました。クセ毛の原因として一番に挙げられたのが「ダメージ」。健康な髪は80%のたんぱく質と12%の水分、5%の脂質でできていますがダメージが増えると、このバランスが崩れてしまうのです。ダメージを受けた髪は、中身がスカスカになり、ダメージホールと呼ばれる穴が髪の内部にできます。このダメージホールに外気の水分が入り込んで、髪がうねったり、クセ毛になります。雨の日に髪が膨張するのもこのためです。また女性の場合、ホルモンバランスが乱れている時も髪の栄養が不足してクセが出やすくなるといわれています。
原因は、カラー・パーマ、紫外線、ドライヤー!
ヘアカラーやパーマを繰り返すと髪に大きなダメージを与えます。「じゃあ、ヘアカラーをしてないから大丈夫?」と安心してはいけません。紫外線、ドライヤーの熱、ヘアアイロン、タオルドライの際の摩擦など、毎日たくさんのダメージを受けている髪の毛。これらの習慣を毎日続けていれば、年齢とともに髪が痛んでしまうのも無理はありません。髪もお肌と一緒、若い頃は元気でも年々、ダメージに弱い状態へと変化していきます。修復力が強いヘアトリートメントを上手に活用しましょう。
ダメージを進行させないために! 2つの対処法
ブラッシングで摩擦を与えすぎない!
摩擦が強すぎると、髪のダメージが進行する原因に。クセ毛のケアは、摩擦を最小限に抑えるようにしましょう。ブラッシングの際には、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを使用して、髪を守ってください。クセが強い方は、摩擦が起こりやすい目の細かいブラシよりも隙間が多いクシを使うのがオススメです。ブラッシングは乾いた髪で行うように意識してください。
ドライヤー、ブローは離す・動かす!
ドライヤーの熱も髪にダメージを与える原因のひとつ。15cm~20cmほど髪から離して、一箇所に当てないように小刻みに動かしながら乾かしましょう。また髪の乾かしすぎにも注意を! 髪がぬれているとドライヤーを当てても髪の温度は上がりませんが、乾くとすぐに温度が上がって、その時が一番ダメージを受けやすいのです。髪の内部のたんぱく質が乾燥して固くなったり、表面のキューティクルがはがれてクセが強くなる原因につながるので注意しましょう。